第1~15話第1話 2000年6月21日作ネッピー君とレオ君はとても仲良しでした。しかし、これを快く思っていないパシフィック村きっての暴れん坊のファイティー君とハリー君はある日ネッピー君を村のはずれに呼び出しました。人のいいネッピー君は疑うことなく、約束の場所に行きました。しかし、そこで待ち受けていたのは・・・・・・。 かわいそうにネッピー君は全身傷だらけにされてしまいました。ネッピー君が泣きながら歩いていると、遠くで誰かが呼んでいます。その声は少しずつ近くなってきました。 「ネッピー君、早くこっちで一緒に遊ぼうよ!」よく見るとバフィー君とマー君でした。どうするネッピー君! 第2話 2000年6月22日作 ネッピー君は、昨日さんざん殴られたハリー君に仕返しをしようと、朝からトレーニングをして気合十分でした。しかし、今日はあいにくの雨で、ネッピー君は仕方がないので家でぼーっとしていました。すると電話がかかってきました。セントラル村のトラッキー君からでした。 トラッキー「よう、ネッピー久しぶりやないか。元気してるか?」 ネッピー「うーん、このまえファイティーとハリーに呼び出されてしばかれとしもうた。」 トラッキー「ふーん、そんなんわしなんかしょっちゅうや!この前もジャビの野郎に散々やられたわ。ジャビが近頃、村で大暴れでホッシーやドアラは重傷や。」 そうなんです、セントラル村では大金もちのドラ息子ジャイ君が好き放題しているのです。ちなみにトラッキー君はいつもみんなにいじめられています。そんなトラッキー君の話を聞いて、ネッピー君は少し安心しました。 明日は、ネッピー君は仲良しのレオ君のところに遊びにいきます。ただ、気がかりなのはレオ君の家もお金もちなので、ジャイ君みたいになってないか心配しています。 第3話 2000年6月24日作 今日は、仲良しのレオ君のところに遊びに行く日なんです。ところが、お天道様はネッピー君の気持ちを知っているからか、ずっと雨が降っています。 雨の中を、ネッピー君は最近乗れるようになった自転車に乗ってレオ君の家に向かいました。 ネッピー「レオ君、こんにちは。調子はどないや?」 レオ「それがさー、うちの親戚がけがしちゃったり、入院しちゃったりで超大変でなんだよ。」 人のいいネッピー君は、レオ君の話を聞いてすっかり同情してしまいました。 屋根のついているレオ君の家の庭には、冷たい雨が降り込んでいました。 第4話 2000年6月25日作 ネッピー君には、気になっていたことがありました。レオ君の家のお庭は去年から屋根がついているのですが、ファイティー君やバフィー君の家と違って、壁がないんです。 そこでネッピー君は、レオ君に聞いて見ることにしました。 ネッピー「なあ、レオ、君の家の庭はなんで壁がないん。今日みたいな雨の日やったら、雨が降り込んでくるやん?」 レオ「それはさあ、ファイティー君やバフィー君の家みたいにしたら、クーラーつけないといけないじゃん。でもさあ、クーラーって体によくないから、自然の風が入るように、壁をつけなかったんだよ。」 ネッピー「レオ君のところは、雨はよお降るけど、風とおしよかったかなあ?それよりも、僕花粉症やから春先つらかったわ。そういえば、レオ君も花粉症で家にほとんどおらんかったんちゃうかったっけ?」 レオ「・・・・・・。」 レオ君は、返事に困ってしまいました。ネッピー君はレオ君の困ってしまった顔を見て、悪いなと思いながらも久しぶりに心が晴れやかになってしまったのでした。 第5話 2000年6月28日作 ネッピー君は、やっぱり仲良しだということがわかって、すっかりご機嫌で雨の中を自転車でおうちへと向かっていました。 「そうや、この前バフィー君が遊ぼうと言うとったからちょっと寄ってみよう。」 というわけで、ネッピー君はバフィー君の家に行くことにしました。 ネッピー「レオ君ちの帰りしなに、ちょっと寄ってみたわ。」 バフィー「ネッピーが来てくれてうれしいわ、やっぱり近所やから仲良うせなあかんと思うとってん。それよりも、今踊りの練習しとってんけど、ちょっと見てくれへんか。」 バフィー君は、覚えたばかりの赤いタオルを持った踊りを披露し始めました。 ネッピー君はバフィー君の家に来たことを後悔しました。というのは、ネッピー君はタオルが苦手なのです。この前にバフィー君のところに遊びに来たときは、長い時間一緒にマラソンをした後に、この踊りを見せられてフラフラになったのを思い出しました。しかし、ネッピー君は人がいいのでついついこの踊りを見て拍手を送ってしまうのでした。 第6話 2000年7月1日作 明日からは、ネッピー君はマー君といっしょに旅に出かけます。最近2人が一緒に遊んでいると、別にけんかしているわけでもないのに、いろいろトラブルが発生します。 今年になってからも、いきなり石が飛んできて、マー君のあごにあたって骨折したし、ネッピー君の足がマー君にあたって倒れてしまったり、そういえば3年前にマー君がひどく落ち込んでいるときにネッピー君が泣かしてしまったりしました。 そんなこともありましたが、ネッピー君、楽しい旅をしてきてくださいね。 第7話 2000年7月6日作 ネッピー君とマー君は、北の涼しい島でやってきました。ネッピー君は、毎日天気がいいし、食べ物はとてもおいしいし、とてもご機嫌でした。ネッピー君もマー君も最近お疲れのようだったので、いいリフレッシュになるはずでした。 しかし、声の大きなマー君はあまりにもご機嫌になり過ぎて、いつもの歌とタオルを持った踊りをやり始めました。ネッピー君はマー君といっしょに来たことを後悔しました。ネッピー君は、マー君のこの歌と踊りで調子が悪くなってしまうのです。 ネッピー君はフラフラになって倒れてしまいました。そんなことおかまいなしに、マー君は絶好調に歌い続けました。立ち上がれ、ネッピー君! 第8話 2000年7月7日作 今日、ネッピー君は街に買い物に出かけました。するとファイティー君に出会いました。しかし、ファイティー君はネッピー君を見ると思わず目を背けてしまいました。 ネッピー「よう、ファイティー。」 ファイティー「やっ、やー。この前はごめんね。実はあれはハリーのせいなんだよ。 俺、ネッピー君のこといい友達だと思ってるからさー、はははははは・・・・・」 そういえば、村の外れに呼び出されて、しばかれたことを思い出しました。 ネッピー「そういえば、あの時はよくも・・・・・。」 ファイティー「ご、ごめんよ。俺、ハリーに脅されてたんだ。だからさー」 といいながら、お調子者のファイティー君は逃げて行きました。ファイティー君はネッピー君が苦手なのです。しかし、心の中ではマー君をいじめてやろうと思っているのでした。 第9話 2000年7月10日作 今日は、バフィー君が(呼んでもないのに)たずねてきました。 バフィー「ネッピー、今日は踊りを教えてやるから、おまえの分の赤いタオルを持って来てやったぞ。」 ネッピー「別にそんな踊りしたくないねんけど・・・・。」 渋るネッピー君に無理矢理タオルを持たせて、バフィー君は実技指導しだしました。 最初は、冷静に踊りを見ていたバフィー君でしたが、突然ネッピー君が持ってる赤いタオルに突進してくるのでした、ネッピー君はそれを見てよけましたが、バフィー君は猛然を突進してきました。そんなことを繰り返しているうちに、バフィー君は、壁に激突し大怪我をしてしまいました。 何がなんだかよくわからなかったネッピー君でしたが、よく考えるとバフィー君は牛だったことを思い出しました。しかし、こういう遊びもなかなか面白いなと意地悪なことを考えてしまうネッピー君でした。 第10話 2000年7月13日作 ネッピー君は、以前にハリー君にやられた借りを返すために、毎日トレーニングを積んできました。そして、今日こそハリー君をやっつけてやろうと思い、自転車でハリー君の家へと向かいました。ハリー君の家は結構遠いので、お腹がへるので、いつも途中でおいしいラーメン屋によるのです。 今日も、ネッピー君は戦いの前に腹ごしらえしようと思って、店に入りました。 そして、ネッピー君の前においしいラーメンが運ばれてきたときに、ハリー君が店に入ってきました。 ハリー「よお、ネッピーやないか!ちょっと表に出てもらおか。」 ネッピー「今から飯食うから、終わるまで待ってえな!」 ハリー「うるさい!ええからでてこい!」 かわいそうに、ネッピー君は店の外に引きずり出されました。ネッピー君は立ち向かおうと思っても、お腹がへって力が出ず、ハリー君にやられたい放題でした。 そして、ネッピー君は気絶してしまいました。しばらくしてから、誰かがネッピー君を起こしてくれました。ラーメン屋の店長でした。 店長「かわいそうになあ。こんなにされて。でもラーメンのお金は払ってな。」 仕方なく、ネッピー君はラーメンを食べ損ねた挙げ句に、お金も払い、自転車もハリー君に取られ、遠い道のりをとぼとぼ歩いて帰ったのでした。 第11話 2000年7月18日作 ネッピー君は、昨日バフィー君の家で長く遊び過ぎていたので、家でゆっくりしていました。 テレビをつけると「正義の味方つば九郎」をやっていました。この物語は、セントラル村で悪さばかりしている大金持のドラ息子のジャビ君を正義の味方つば九郎君がやっつけるというものです。 しかし、今回はどうも様子が変です。空を飛ぶのが得意なつば九郎君なのですが、なんとジャビ君の新しく導入した、秘密兵器で撃ち落とされてしまいました。 ジャビ「ハハハハハ、世の中はすべて金なのさ。金さえあれば何をやっても許されるのさ、ハハハハハハ。」 ネッピー君は、予想外の結末にびっくりしてしまいました。 しかし、今年はみんなでジャビ君の家に行かなければいけません。きっとハリー君以上におそろしい奴なんだろうと今からビビリまくっているネッピー君でした。 ※この物語は作者の主観が入りまくっていることと、方言が誤って使われる場合がありますのであらかじめご了承ください。 第12話 2000年7月24日 昨日は、ジャビ君の家で宴会があったのですが、ネッピー君はジャビ君に命を狙われることなく無事に帰ってきました。そして、今日はネッピー君の家でパシフィック村とセントラル村のみんなで宴会をすることになっています。 ネッピー君は、リプシーちゃんと一緒においしい料理やワインを取り揃えてみんなが来るのを待っていました。そして、夕方になるとみんな一斉にやってきました。 そして、セントラル村のみんなは、日ごろごちそうを食べていないのかどうかは知りませんが、部屋に入るや否や料理に飛びつき始め、大騒ぎでした。 パシフィック村のみんなは、あっけにとられていました。特に、シャオロン君やトラッキー君はもうご機嫌です。 トラッキー「うち貧乏やから、こんなええもん食わせてもろとうれしいわ。」 シャオロン「家ではきしめんとみそカツばっかりだから、こんなん食べれて幸せだぎゃー。」 しかし、パシフィックのみんなも黙ってはいません。宴もたけなわというときに一気に飲み始めましたが、あえなく時間切れ。ほんとにセントラル村のみんなだけが目立った今日の宴会でした。 第13話 2000年7月27日作 今日は、パシフィック村の仲間みんなで遊びに行くことになりました。そこは、ハリー君お薦めのところで、風車があって春になるとチューリップがきれいな場所です。 普段は暴れん坊のハリー君も今日はみんなと仲良くいます。 ネッピー「この前は、セントラルの奴らがさんざんやってくれたから、後片付け大変やったわ。」 レオ「そうだね、セントラルの人たちはよっぽどひどいもの食べているんだね。」 マー「だって、セントラルはジャビが一人で大暴れしているらしくて、本当に困っているらしいよ。特にスライリーのとこなんて貧乏なのにジャビが強盗に入ったらしいよ。」 とその時、黒くていかつい車が多数パシフィックの仲間達の回りを囲むように止まりました。 ジャビ「おまえら、なんか言ったか。俺の悪口を言ってたようだな。」 ハリー「そんなことないですたい。私は、ジャイ君を尊敬してますたい。」 ジャビ「ハリーは仲間だから許してやろう。おまえら俺に反抗すると痛い目にあうぞやっておしまい。」 すると黒い車から恐い人たちが出てきて、パシフィックの仲間達はひどいめにあいました。 ジャビ「まあ、こんなヘボい村ももうすぐ俺様のもんになるからな!ハハハハハ!」 と言って立ち去って行きました。 ネッピー君は日ごろのトレーニングの成果からかあまり傷を負わなかったですが、 しかし、この借りはきっと秋に返してやるとそう誓ったのでした。 第14話 2000年7月31日作 ハリー君はジャビ君に家に来るように呼び出されました。 ジャビ「おいハリー、あのネッピーとか言う奴超なまいきなんだけどさー、ちゃんと痛い目にあわせてやってくれてるよね。」 ハリー「もちろんですたい。あいつはわしの顔を見るのも嫌になってますたい。」 ジャビ「ばか野郎!おまえはやり方が甘すぎるんだ!俺みたいに完膚なきまでやってしまえ!」 とシャオロン君の顔を踏みつけながらいいました。 ジャビ「今度いうこと聞かなかったら、おまえの親父の店いつでも潰してやるからな!世界は俺の言うことを信用するからな、ハハハハハハ!」 ハリー君にとっては痛いところをつかれました。ハリー君のお父さんの店は最近業績が悪くて困っているのでした。 それからすぐにネッピー君をしばきに行ったのは言うまでもありません。 第15話 2000年7月31日作 ネッピー君は、気持ちよくお昼寝をしていました。すると突然部屋のガラスが割れました。そして、煙が部屋の中をたちこめました。何がなんだかわからないうちにいきなり、誰かにお腹や頭などを蹴られて、気絶してしまいました。 しばらくするとリプシーちゃんが訪ねてきました。リプシーちゃんは荒らされたネッピー君の部屋を見てびっくりしてしまいました。 リプシー「ネッピー!しっかりして!いったい何があったん。」 ネッピー「いきなり、部屋のガラスが割れる音がして煙が立ち込めてそれから誰かに蹴られたみたいやねん。」 リプシーちゃんは、部屋の隅に発煙筒の残骸が落ちてるのに気がつきました。よく見ると、ハリー君のお店のシールが貼ってありました。 リプシー「ちょっと、これ見てよ!ハリー君のお店のもんやで。」 ネッピー「ハリーはいつもきたない手ばかり使いやがって!」 リプシー「警察に電話しよう。」 ネッピー「あかんって!警察はジャビに雇われとんや。」 ネッピー君は腹が立ってしょうがなかったのですが、同時にハリー君にこのままずっとやられ続けてしまうのかとあきらめの気持ちが生まれつつありました。 ハリー君に負けるな、ネッピー君! 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